介護職の転職で知人からの紹介がベストではない4つの理由

介護職の場合、同業者の知人から「私の働いている施設は良いところなのでぜひ紹介したい」と誘われることがあります。
転職を考えているときには、知人から内部の様子を知ることもできますし、紹介ということで入社が決まりやすい点ではメリットが大きいように感じます。

しかし、知人からの紹介は介護職の転職ではベストな選択とは言いがたいのです。

そこで今回は、介護職の転職で知人からの紹介がベストではない4つの理由を解説していきます。

この記事を書いた人

藤沢このは
介護福祉士
接客業や飲食業のバイトを長年続けていたが、バイト先が閉店となったのを機に誰かの役に立つ仕事をしたいと介護の世界に飛び込む。
病院で10年、老健で5年働く。
平日の休みには一人カラオケでストレス解消するのが一番の楽しみ。

他の職場との比較ができない

知人の紹介で転職する場合、転職先の実情は知人の主観的な情報だけが頼みの綱となります。
そのため、知人の主観に偏りがあった時には事実と違う状況であることも考えられます。

また、知人にとっては働きやすい職場であっても、あなたにとっては働きにくい職場だったということもあります。

実際にあった話

私と以前職場が一緒だったAさんは、家庭の事情で変則的な勤務が難しくなり転職先を探し始めたころに、他の施設で働くBさんから「うちの施設は勤務の希望が聞いてもらえるから、一緒に働かない?」と声をかけられました。
Aさんは転職を急いでいたこともあり、他の施設を検討することなくBさんの施設へ転職しました。

ところが、Aさんは1年ほどでBさんの施設を辞めてしまいます。
理由を尋ねると、「Bさんからは勤務の融通が利くと聞いていたし、面接でも変則勤務が難しいことを伝えて採用してもらったはずだった。
しかし、半年ほどで変則勤務を打診され断り続けたが、次第に風当たりが強くなり辞めざるを得なかった。」とのことでした。

AさんはBさんの話をうのみにして転職してしまったことを後悔しており、その後は変則勤務のないデイサービスに転職しました。

Aさんのような後悔をしないためには、知人からの紹介の場合にはすぐに返事をせずに少し時間をもらい、他の施設と比較したうえで転職先を決めることが大事といえるでしょう。

大きな施設だと知人と一緒に働けない可能性がある

知人の働いている施設が大きかったり、いろんな場所にいくつも施設を抱えているような会社だった場合、知人とは違う配属先になることがあります。
同じ種類の別施設に配属になってしまった場合には、知人がいないという不安はあるものの聞いていた仕事と大きく変わるということはないでしょう。

ところが、大きな会社の場合にはさまざまな形態の施設を持っていることもあります。

知人からはデイサービスの話しか聞いていなかったのに、実際に配属された先は特別養護老人ホームだった、ということもありえます。
通所系サービスと入所系サービスでは、仕事内容だけでなく勤務体制も大きく違っており、知人から聞いていた話とは全く違った環境になる可能性もあります。

大きな施設やさまざまな形態の施設を有する会社に勤めている知人からの紹介の場合には、事前にどのような施設があるのか事前に調べておき、どこへ配属されてもいいような心構えをしておくことが大切です。

報奨金がもらえるという理由で誘っているかも

大きな施設の中には、働いている職員が紹介した人が入社すると報奨金を渡してくれるところがあります。

自分の職場を進めてくる人の中には、報奨金欲しさに人を誘っている人もいるかもしれません。

実際にあった話

私の後輩のCさんは、以前働いていた施設に知人の紹介で入社しました。
知人はCさんに、その施設がいかに働きやすいかなど良い面ばかりを説明してきたそうです。

気になる部分については、その都度質問し納得したうえで知人の働く施設に転職したCさん。
知人からは聞かされていなかった部分で戸惑うことはあったものの、Cさんにとっては働きやすい環境だったため結婚するまでの数年間その施設で働いていました。
その間にも、Cさんの知人で転職してくる人が非常に多く、Cさんが以前働いていた職場では考えられないほどの紹介率で驚いたそうです。

不思議に思ったCさんが知人とは別の人に聞いてみたところ、紹介により報奨金がもらえることが発覚。
Cさんの知人は報奨金欲しさにたくさんの人を紹介していることが分かり、Cさんに対する信頼が崩れたそうです。

報奨金制度については社内規約に書いてあったのですが、Cさんは軽く目を通す程度だったため制度のことは頭に入っていなかった分、余計にショックが大きかったそうで今では全く連絡を取ることもなくなったとのことでした。

合わなかったときに辞めにくい

知人からの紹介で転職したときに一番困ることは、合わなかったときに辞めにくいことです。

職場の雰囲気や仕事内容など、あなたに合わない状況が起きてしまい仕事を辞めたくなっても「知人の顔を立てないといけない」という思いが働き、辞めづらくなってしまいます。

実際にあった話

私の同僚だったDさんは知人の紹介で私の働いていた施設に入社してきました。
丁寧な対応をすることから利用者さんからの人気が高く、職員からの評価も非常に良いしごとぶりでした。

ところが、Dさんを疎ましく思った一部の職員数名がDさんに強く当たったり無視したりするようになってしまいます。
Dさんは紹介してくれた知人に申し訳ないと、誰にも相談せずその状況をやり過ごしていたのですが、体調を崩してしまい知人に理由を告げぬまま退職してしまいました。

転職に後悔しないためには転職エージェントを利用しよう

これまで紹介してきたように、知人の紹介による転職はデメリットも多くベストな選択とは言い切れません。
そこで利用したいのが転職エージェントです。

転職エージェントは各施設の内部情報を把握していることも多く、第三者の視点で正当な評価をすることができます。
転職エージェントを利用すれば、介護職の転職も成功する確率が高くなることでしょう。

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