サ高住の仕事内容を徹底解説

サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)の仕組みは分かりにくく、実際に働いている介護職員でも理解していない人は多いです。

しかし、複雑だと思われがちな運営ですが、最後まで読めばサ高住について、誰にでも説明できる知識が身につきます。

サ高住は、訪問介護やサ高住の介護員として介護求人がでています。
介護職として気になる、実際の働き方や、お給料など、ポイントを押さえながら紹介します。

長文なので、手っ取り早く仕事内容を知りたい場合は「サ高住の働き方」から読んでください。

→→→サ高住の働き方
この記事を書いた人

九条まりも(仮)
介護福祉士/介護支援専門員
ほにゃらら。ほにゃらら。
サ高住で〇〇〇〇~◯年間働く。
休日に〇〇巡りをするのが楽しみ。

目次[

そもそもサ高住とはどんな施設なのか

サ高住は、介護施設ではありません。

サービス付き高齢者向け住宅のことを略して、サ高住と呼んでいます。
サ高住とは、単身高齢者や夫婦高齢者世帯のための住居で、状況把握と生活相談のサービスを実施している住宅のことをいいます。

入居条件は1つだけ「60歳を超えていること」
理由は、老人福祉法で老人と定義されている人の年齢が60歳だからです。
介護認定の有無は入居には、関係ありません。

特徴は、在宅介護サービスや住宅独自で行う自費サービスの利用が自由に決められることです。

住宅独自サービスの主な内容

・食事の提供
・薬の預かり
・外出同行
・排泄介助(介護サービスでできない回数分)
※生活相談と安否確認は、独自サービスではなく標準サービスです。

サ高住が全国的に広がったわけ

高齢者のみの世帯が一般的なマンションへ転居する際に「何かあっては困る」との理由から、住宅オーナーが断るケースが多くでてくるようになったことが一因です。

  • 昔の住宅は、段差が多く、年齢を重ねると住みづらくなる。
  • 子供が、近くに引っ越しを提案する。

高齢になってから転居する事例が増えているのに、入居できない事情が多発しました。
年齢を理由に断られず、階段や段差のない住みやすいマンションへ転居ができるような仕組み作りが、サ高住の始まりです。

「高齢者専用賃貸住宅」と呼ばれていた時代もあります。
しかし、高齢者が増え、介護の問題がでてきたことから「サービス付」となった経緯があります。

輪をかけるように、介護施設の定員数がオーバーしている現状も、需要が高まる一因となっています。

サ高住の実際

介護サービスや住宅独自サービスが自由となっています。
しかし、実際そこまでの自由はありません。

理由は、問題が起きると住宅が困るからです。
問題の発生を未然に防ぐために必要な介護サービスや独自サービスは、入居時にすすめられます。

独自サービスの実際

薬の預かりサービスは、薬の紛失や飲み忘れ・飲みすぎでの事故を防ぐために実施しています。
契約時に、独自サービスを受けるよう住宅側から説明することが多い項目です。

食事の提供サービスを行っている住宅では、胃ろうの高齢者以外は全員受けています。
住宅での事故を防ぐために、包丁など刃物の持ち込みを制限しているところや、火災予防のために火気厳禁のところが多いので、調理できる環境とは言えません。

補足

食事の提供のないサ高住も少数ですが存在します。
ヘルパーが調理をしたり、宅配弁当を利用しているケースが目立ちます。

介護サービスの実際

訪問介護も、実際は1事業所が全入居者と契約していることがほとんどです。
他の介護サービスについても数件の事業所を利用するくらいで、地域全域から利用者が自由に選ぶことは難しいのが現実です。

理由を下記表にまとました。
住宅事情や、介護提供の効率化が主な理由です。

入居者の希望で、他の介護事業所や医療機関を利用することもできます。
禁止しているわけではなく、あくまでもオススメするのです。

連携医療機関には、無料の送迎があるものの、他の医療機関の場合、タクシーや介護通院サービスを利用しなければならないなど、違いがあります。
住宅側の運営効率を上げ、負担を減らすために、連携医療機関をオススメしてます。
入居者側にも、連携医療機関を利用すると、タクシーなどの移動費を節約するメリットが存在します。

提供 すすめる理由 事業所選択 理由
入浴 訪問介護サービス、もしくはデイサービス 高齢者の急な体調変化が一番起こりやすい行為のため 訪問介護は、提携事業所一択。
デイは、入居者の状況に応じたところ
時間割を決めやすいから。
重度者の対応ができるから。
排泄 訪問介護サービス 定期的に排泄管理を行い、住宅内の悪臭防止や、失敗を隠す行為を防止するため 訪問介護提携事業所一択。 時間割を決めやすいから。
薬の預かり 住宅独自サービス 服薬事故を防ぐため
食事の提供 住宅独自サービス 同時刻に食事準備ができ、食事介助も同じ場所で同時にできるため ※胃ろうの場合は、連携訪問看護又は、提携訪問介護事業所 ※胃ろうは、訪問看護師や、認定介護士が行う。
洗濯 独自サービス、もしくは訪問介護サービス 住宅内に、入居者が自由に使用できる洗濯設備がないところが多い。 訪問介護提携事業所一択。 住宅内設備を使用し、乾いた順に居室に戻すため。
医療 連携医 連携医に主治医を変更しておくと、対応や処置が早いため 連携医療機関一択。 主治医を変更しておくと、連絡が1か所で済み、必要書類の管理が容易になるから。

入居者に多い3つの特徴

住宅に入居している高齢者は、様々な事情を抱えていることがあります。
在宅介護よりも施設介護の方が、重度の高齢者が多いですよね。
サ高住を選択している高齢者は、在宅と施設の間くらいのADLから、施設入居妥当者まで幅広いですが、自宅で過ごすことが難しいというポイントは似ています。

身内で介護できる人がいない軽度介護状態の高齢者

  • 自立しているが、家族に促され仕方なく転居を決めた高齢者。
  • 忙しくて家族が介護できる状態にない、軽度の高齢者。
  • 離れて暮らす家族が心配し、地元のサ高住に転居した高齢者。

介護状態の悪化に備えて、相談した結果、軽いうちに転居してくることがあります。
軽度の入居者は、アクティブに外出したり、デイサービスに通うことを楽しんでいる人もいます。

しかし、身内が見放した形で転居してきた高齢者は、話し相手がおらずイライラしたり、寂しくてホームシックになったり、うつを発症することもあります。

介護難易度★★★

何もないのにコールを押して呼び出すことや、訪問に入ると話が長く介護がすすまないなど、スタッフが面倒くさいと感じることの多い入居者です。

認知症で自宅での介護には、限界を迎えている高齢者

自宅の認識ができない高齢者や、食事の管理を必要とする高齢者は、自宅で24時間見守る必要があります。
家族で介護していても長くは続かないので、家族から相談されたケアマネージャーが自宅以外の介護方法を探すことになります。

グループホームを利用することが妥当な高齢者も入居しています。
定員オーバーで、入所できない場合などに、一時的にサ高住に入居する高齢者もいます。
一人で行動ができない高齢者でも、介護者が声掛けを行なえば動作できることも少なくありません。

介護難易度★★~★★★★★

認知症があるだけでは、住宅内で介護困難となることはありません。
異食症状があれば、居室内の管理をすればいいことなので、介護難易度は低いです。
暴力を振るう認知症高齢者は、入居対象にはなりません。(精神科入院が妥当)

徘徊があれば、難易度は格段に上がります。
監視カメラや、居室出入口のセンサーマットを敷くなど対策が必要になってきます。
他の部屋への入室や、住宅から出ようとする行為があれば、デイルームで監視することになります。

寝たきりやADL低下で、生活全般の介護が必要

排泄や食事、寝返りなどが自由にできない重度者もいます。
特養に入所するのが妥当な施設介護レベルの入居者は、訪問介護と障害福祉サービスと独自サービスを組み合わせて利用しています。

特養よりも手厚く、介護付き老人ホームよりも安価で、手厚い介護を受けられることができるのもサ高住の特徴です。

 介護難易度★

訪問回数は多くなりますが、部屋からでることもなく問題行動もないので、介護提供は難しくありません。
重度高齢者は、訪問看護からの指示やアドバイスをもとに介護を提供することが多いです。

介護士からすると、精神的負担は軽減します。

他の施設とサ高住の違い

大きな違いは、介護サービスの自由度です。
受けている介護サービスは、入居者によって様々です。
特養や認知症対応グループホームなどへの入所が適正な方がたくさんいます。

施設に適応できない一人を好む高齢者もいますし、施設待ちで一時的に入居している方もいます。
他の施設でも、介護度の違う入所者が混在していますが、施設の職員数だったり、値段の差で満足できない介護になることがあります。

サ高住は、介護サービスを組み合わせたり、自由に選択することで、軽度から重度まで介護度の違う入居者がいても対応できるということです。
サ高住と自宅では、受けられるサービスは同じです。

しかし、自宅で生活する場合、深夜に介護サービスを行なえる事業所を見つけることが難しい現状があります。

入居者が利用する介護保険サービスの大半が身体介護

介護サービスの利用については、ケアマネージャーが計画を立てています。
ケアマネージャーは、必要な介護を計画しながら、利用者負担が軽減できるようにプラン作成を行なっているため、費用負担の高いサービスを保険適応にしていることが多いです。

訪問介護が提供する介護で、生活援助よりも身体介護の割合が多いのは、介護費用が高いからです。
介護保険適応の場合、費用の1割から3割の負担で受ける事ができるので、生活援助よりも費用の高い身体介護を提供することが多くなります。

1割負担の利用者の場合
・身体介護60分利用約4,000円=負担額約400円
・生活援助60分利用約2,200円=負担額約220円
全額自己負担で受けると、2,000円以上も差が出ます。

おむつ交換や入浴介助などは、生活するうえで必ず必要なので、訪問介護を利用して利用者の費用負担を軽減して行い、掃除や洗濯を独自サービスで提供することが多いです。

入浴を週2~3回行い、服薬確認などを行なうだけでも相当の単位を必要とします。

デイサービスなどで利用する単位数を考え、訪問回数や内容をケアマネージャーが調整しています。
寝たきりなど、手厚い介護が必要になると、障害福祉サービスの居宅介護を組み合わせて、調整することもあります。

認知症高齢者の場合、精神科受診や訪問看護の費用を軽減できる自立支援医療制度を組み込んで、調整することもあります。

入居者の半数以上は、限度額いっぱいの介護保険サービスを利用する

サ高住へ入居すると利用する介護サービスが増えます。
自宅では、それほど介護サービスを利用していなかった高齢者でも、訪問回数が増えたり、福祉用具を借りることが理由です。

訪問介護事業所が売上を増やしたい思惑もあります。
しかし、自ら望んで増やす高齢者が多いのも事実です。

提携訪問介護事業所の運営

売上は、住宅の入居者への介護提供のみです。
訪問介護員の確保や、人件費のために一定の売り上げを確保する必要があります。

サ高住以外の訪問介護事業所の場合、利用者人数を増やせば売上をあげることができます。
しかし、サ高住に入居できる定員は決まっているので、限られた人数から売上を上げようとします。

自ら望んで増やす高齢者が多い理由

周りの入居者の部屋に訪問介護員が何度も出入りしていると、自分も受けたくなると話す高齢者もいます。
他にも、福祉用具でベッドを借りたり、デイサービスの回数を増やすことで、限度いっぱいの介護保険サービスを利用することになります。

転居すると、自分で何とかするよりも、楽に暮らせる方法を考えるようになります。

障害福祉サービスや他の保険適応サービスを利用することもある

寝たきりや認知症を発症している場合、障害福祉サービスを併用して、24時間介護を受けられる体制をとることもあります。

介護保険サービスで、訪問看護や訪問リハを利用していると、利用費用が高いので、他のサービスに回せる幅が狭くなります。
単位が大幅に消費されるということです。

1割負担の利用者が20分利用した場合
・訪問看護約3,000円=300円
・訪問リハビリ約2,900円=290円

介護保険で利用できる限度が決まっているので、限度を超える介護を障害福祉サービスで補うことになります。

補足

訪問看護

介護保険で利用する→褥瘡処置や体調が不安定なときに、医師の指示で訪問してもらいます。

医療保険で利用する→医師の指示で、ターミナル時期に24時間体制で訪問してもらいます。清拭や更衣介助などもしてくれます。

(精神科)医療保険で利用する→認知症の症状緩和や、対応方法など、精神領域の看護を定期訪問で行ってもらいます。

補足

訪問リハビリ

病院からの訪問リハビリを利用する→病院まで来られない患者に、介護保険を利用して理学療法士などが訪問します。
歩行訓練や全身の可動域を広げる訓練をします。
寝たきりの患者には、褥瘡予防のためのマッサージや拘縮予防を行ないます。

訪問看護事業所のリハビリを利用する→医師の指示で、介護保険を利用し、訪問看護事業所に所属する理学療法士などがリハビリを行います。
内容は、病院から訪問するリハビリと変わりません。

住宅の独自サービスを利用するとき

独自サービスで多く利用されているのが、おむつ交換と外出です。
介護保険や障害福祉サービスを使い切って、独自サービスを利用することがあります。
内容は、おむつ交換や体位変換になります。

住宅の独自サービスは、全額自己負担になるので、住宅契約時に、支払いをする方と限度額を話し合って、利用額を決めていることがほとんどです。

保険適応できない、入居者の要望に応えるために利用することもあります。
一人では少し難しい外出も、独自サービスの付添い人がいればできることもあります。例えば、買い物に出かけたり、行きつけの美容室へ行くなどの私用です。
私用での利用は、自由にお金を使える高齢者が利用することが多いです。

福祉用具も、入居者の大半が利用しています。

福祉用具を借りている入居者は、訪問介護の次に多いです。
借りている物は、特殊寝台や車いす、歩行器などです。
手すりを借りている利用者もいます。

特殊寝台は、住宅の標準設備になっていることもあります。
逆に、ベッドの持ち込みを制限して、特殊寝台の利用をすすめる住宅もあります。

ベッドを持ち込む入居者は、簡易的なベッドになることが多いです。
ADLが低下してくると、持ち込んだベッドが不要になり、処分費用もかかります。
そのことを見越して、住宅側は、ベッドの持ち込みを制限していることがあります。

車いすや歩行器は、転倒予防のために利用しています。
車いすは、自走式を利用して自分で移動している入居者を多く見かけます。

福祉用具は、利用者の利便性を考えて、借りていることがほとんどですが、住宅での事故を防ぐ目的で借りていることもあります。

ミニコラム

自走式車椅子

介護施設で普通に見かける車椅子のことです。

車椅子の種類には、介助者が手押しするタイプと、タイヤのふちに手持ちする金具がついている自走タイプがあります。
他にも電動車椅子もありますがここでは、省略します。

自走式車椅子も、介助者が手押しできるハンドルが付いています。
歩行は難しいけれど、腕や手の筋力が保持できている人にとって、自走式車椅子を利用すると、介助者がいなくても自分で行動することができます。

使用者の意志で行動できることが、自走式車椅子のポイントです。

ミニコラム

特殊寝台

介護施設で普通に見かける介護ベッドのことです。

頭を上げたり足を曲げたりできるベッドマットが変形するタイプのベッドのことを、特殊寝台といいます。
「ギャッジアップ」という言葉を、介護研修などで聞いたことがあるかもしれません。
食事介助や移乗介助をしやすくするために、ベッドの角度を変える機能を指しています。

特殊寝台を使えば、使用者の体を人力で起こす必要がないため、使用者の体重や身長に関わらず、楽に介護ができるようになります。

特殊寝台は、簡単な手動式のものからモーターが複数ついていてベッド本体の角度まで変えられるようなものまであります。
購入する人は少なく、ADLに合わせて交換できるように、福祉用具で借りている人が多いのも特徴です。

サ高住の働き方

施設スタッフと訪問介護員が混在して勤務し、働き方は、専従と兼務があります。
施設スタッフと訪問介護員に分けて説明します。

スタッフ同士は、休憩室以外で話すことは、ほぼありません。
働き方は、利用者の部屋を巡回するように回っていくことが多いです。
利用者との会話以外は、サービス提供責任者や訪問しているケアマネージャーに、介護状況を話すくらいです。

施設スタッフ

訪問介護以外のこと全般が仕事内容です。
住宅見学や訪問者への応対、入居者のコール対応が、施設スタッフならではの仕事です。

コールが鳴れば要件を聞き、必要があれば訪問するなどの対応しています。
内容が、トイレであれば、独自サービスで介護を提供します。
体調不良などであれば、連携医に連絡をしたり、救急車を呼ぶなど対応します。

保険適応サービス以外の独自サービスを行なうのも施設スタッフの仕事です。

仕事の内容できついのは、徘徊する入居者が、他の部屋に無断で入ってしまうことです。
住宅内外には、監視カメラをつけていますが、100%防ぐことは、難しいです。

サ高住は、住宅なので他の部屋に入ることが住居侵入罪に当たる行為になります。
介護施設の場合、住居ではないので私物の管理ができていればそれほど問題にはなりません。

介護施設は、私物の持ち込みに制限があります。
簡単に説明すると、入院するときに持ち込みできる程度の私物です。
しかし、住居である部屋には、入居者の私物が多いので、入室してしまうと大きな問題になることがあります。

事例

認知症の入居者Aさんが、Bさんの部屋に入室し、お孫さんの写真を持ってきてしまいました。
Bさんは、写真がないことに焦り、ベッドの下を探そうとして膝をつき、打撲してしまいました。
Aさんが持ち出したことを、スタッフから聞いたBさんは、Aさんの入室を防げなかったスタッフに対し怒り、賠償と対策を求めました。

結果、運営会社から病院費用などの賠償を行ない、Aさんは退居することになってしまいました。

訪問介護員

ケアプランで決められているとおりの介護を提供します。
サ高住以外の訪問介護事業所と同じ仕事内容ですが、身体介護がメインになってしまうことが特徴です。

効率的に訪問介護を提供するために、順番に提供時間が決まってくることが多いです。
入浴担当になると、一人終われば、次の一人と、入浴作業をするようシフトが組まれています。
訪問することを喜ぶ利用者が多いため、訪問時間を1日数回に分けていることもあります。

夜勤があることも、サ高住と提携している訪問介護事業所の特徴です。
24時間介護を提供できる体制にしているためです。

事業所の届出は、訪問地区を指定して登録しています。
表向きは、登録している地区全体に訪問することになっています。
しかし、サ高住と提携している事業所は、他の自宅へ訪問することは、まずありません。

サ高住で働くと見えてくること

バレると指導対象になるまずいこと

  • 施設スタッフと訪問介護員の区別があいまいになっている
  • 施設スタッフと訪問介護員は、距離が近いので忙しくしているとお互い手伝ってしまう。
  • 提供計画通りの時間に訪問していないことがある。

働きやすいと実感するポイント

  • 休憩時間は、訪問時間以外で適当に取ることが多い。
  • 夜勤は、訪問している時間以外、事務作業もあまりないので、スマホで遊んでいることもある。
  • 仕事の仕方が、介護施設のように巡回方式になっていることが多く効率がいい。

施設スタッフと訪問介護員があいまいになっていることは、めちゃくちゃまずいことで、訪問介護費がもらえないだけでなく、行政からの指導対象になったり、改善できないと指定取り消しになることもあります。

働く側は、上司の指示通りに勤務することになりますが、誰が見てもわかりやすく分けているサ高住で働くようにしてください。

スタッフの仲は比較的良いことが多い要因は、仕事の話し以外をする時間が短い事や、上下関係がなくフラットな関係を築きやすいことがあります。

正社員で働けるの?(管理者以外の一般スタッフとして)

働けます。

正社員で働く場合は、日勤と夜勤の両方の勤務ができるなどの条件がある場合が多いです。
他に多いのが、パートで雇用されていても、勤務時間が日勤帯全てに対応できたり、働く時間が1日平均8時間あれば、正社員になれることもあります。

正社員は必ず管理者も兼務するの?

必ず兼務する必要はありません。

正社員とパートの割合は、入居者20人あたり、1:5くらいの割合でいます。
正社員でも役職を持たない職員もいます。
管理者が正社員であることが多いのには、理由があります。
会社が週40時間勤務する人を正社員としていた場合、管理者は週40時間勤務する必要があります。
これは介護保険で決められていることです。
正社員と同じ時間数の勤務であれば、正社員でなくても管理者はできます。
しかし、訪問介護員と違い、お金を触る機会も多いですし、重要な決定権もあるので正社員であることが多いのです。

施設基準と訪問介護の関係

サ高住の施設基準は、緊急通報装置が設置されていることと、日中に生活相談員が常駐していること以外特に規定されていることはありません。
しかし、基準のゆるいサ高住が増え、介護提供施設として管理できないことを問題視した行政が、2016年より、サ高住の有料老人ホーム登録を始めました。
現在の状況は、サ高住とサービス付有料老人ホーム両方の名前を持つ住宅も増えています。

訪問介護事業所が住宅内にある場合は、管理者やサービス提供責任者も住宅内にいますが、
施設とは別の場所に事業所がある場合もあります。
その場合でも働き方は変わらず、訪問介護を連続して同じ建物内で提供しているので、事業所に帰ることができないという建前が存在しています。

実情は、サ高住で働く訪問介護員なので、事業所に帰る意味がありません。
働く側は、休憩時間を空いた時間で細目にとることができたり、移動する手間を省くことで面倒なことを省略できます。

施設スタッフと訪問介護員を兼務している場合、労働基準法の勤務時間(1日8時間)を超えなければ、何も問題ありませんし、訪問介護を提供していたスタッフが、1分後に施設スタッフとして施設にいても問題ありません。

問題になるのは、コール対応しながら訪問介護を提供しているといった、区別がはっきりしていない場合です。

サ高住の勤務体制

スタッフによって様々です。1日3時間程度勤務するスタッフや、週に1回のみ勤務するスタッフなど、ライフスタイルに合わせて勤務していることが多いです。
1回の勤務時間を長くして、出勤回数を少なくする働き方をしているスタッフもいます。

サ高住は、24時間訪問介護を受けられる体制にしている住宅がほとんどなので、働く時間に限りがありません。

タイムスケジュールは他の職場と比較してどうなのか?

介護施設の場合は、早出・遅出・夜勤など、出勤時間が決まっています。
デイサービスやデイケアは、前半・後半・フルで分かれていることはありますが、こちらも出勤時間が決まっていて、交代制になっています。

サ高住は交代制というところは少なく、訪問介護の利点を生かし、稼働状況に合わせてスタッフを配置しているところが多いです。

勤務シフトはどうなっているのか?

規模にもよりますが、施設スタッフが1時間あたり2名・訪問介護員が5名程度で運営しているところが多いです。
訪問介護のシフトは、食事や入浴などの時間に多くのスタッフが稼働し、安息時間帯は少なくしています。
夜勤帯は、スタッフ人数を減らしている施設がほとんどです。

サ高住の勤務は、短時間からできます。

最低30分程度から勤務できるので、1日数時間のみの勤務も可能です。
学校に子供を送り出して、8時半から12時までの勤務もできますし、夕飯を作り終わってからの19時から22時までの勤務も可能です。
極端に言えば1日1時間からでも仕事ができます。

勤務時間に自由があるから働きやすい。

学校行事や、親の通院付き添いなどがある主婦層も多いですよね。
時間を無駄にしないで、介護業界で自由に働くには、サ高住が向いています。

仕事を掛け持ちしている方にとっても、短時間しか空き時間がない方でも働きやすいのがサ高住です。
1日の勤務時間が8時間だった場合でも、午前と夜間に分けて勤務することも可能です。
会社によって違いはあるものの、有給やシフトの調整を申し出しやすいのもサ高住の特徴です。

伊藤 鈴木 加藤 井上 上田 小川 田中
8:00 A入浴 施設 施設
9:00 B入浴 DE排泄 施設
10:00 C入浴 F洗濯 施設
11:00 D入浴 A食介 G清掃 施設
12:00 休憩 B食介 H食介 施設
13:00 E入浴 C清掃 休憩
14:00 F入浴 AB排泄 施設
21:00 AB排泄 CD排泄 GH薬
22:00 EF入眠 宿直
23:00 AB体交 宿直
24:00 CD体交 宿直
1:00 EF体交 宿直
2:00 休憩 宿直

長時間勤務で稼ぐことは可能? 8時間勤務とか夜勤16時間(2日分)勤務など

できます。

夜勤などは、勤務時間が長いことが多いですし、日勤でも早朝から夕方まで働いている人もいます。
会社の規定によりますが、完全週休2日制の場合、1日8時間×5日分の週40時間を超えない範囲で自由にシフトを組んでいます。

シフトは1ヶ月単位なの? シフトはいつ決まるの? 他の介護施設で働いていてサ高住で掛け持ちアルバイトする場合、シフトの決定時期が重要になるかもしれないので?

勤務できる日や時間が限定されている場合は、学生のアルバイトのように、シフト申告しておくと、管理者が調整しやすくなるので、副業としても働きやすくなります。

掛け持ちしている方は、積極的に働ける時間を申告しておくといいでしょう。
ただし、週平均1日8時間を大きく超えてしまうと、どちらかの会社が残業代を加算しないといけないことがあるので注意してください。

利用者さんの事情によってシフトが急に変更されることはある?

あります。

変更できるか管理者が聞いてくれることがほとんどですが、正社員の場合、変更に対応せざるを得ないこともあります。利用者さんの事情というのは、ほとんどが緊急対応です。

夜勤について

夜勤は、訪問介護1名、又は訪問介護1名と施設宿直1名体制になっています。
訪問介護員1人で夜勤をする住宅の場合、訪問介護員として従事する時間と施設スタッフとして従事する時間が、1勤務内にあることもあります。
サ高住によっては、夜間帯に施設スタッフを不在としていることもあります。

訪問介護員と施設スタッフの勤務内容の違いや、夜勤帯の過ごし方について解説します。

訪問介護員

訪問介護員は、決められた時間に入居者を訪れ、主に排泄介護や、体位変換をします。
介護していない時間は、記録や休憩時間にあてられています。訪問介護の稼働や勤務に当たらない時間を待機時間とし、給与を出しているところがほとんどです。
施設スタッフとして勤務する時間がある場合は、独自サービスの提供をするということになります。

宿直がいる場合もある

施設の宿直スタッフは、入居者の就寝までは、訪問介護や独自サービスを提供し、就寝後は宿直勤務となり、宿直室や休憩室で仮眠しています。
深夜帯に独自サービスを提供することもありますが、確率は少ないです。
朝になると、入居者へ朝食の連絡を兼ねて安否確認に回ります。
体調の急変などで、救急車を要請する場合は、宿直しているスタッフが同行することになります。

夜勤と宿直の根本的な違いは?

夜勤とは、休憩時間以外勤務する働き方です。
宿直とは、住宅の番人です。

夜9時から朝9時まで夜勤の場合、3時間程度の休憩があるので、9時間は稼働時間となります。
宿直は、何かあったときに対応する係なので、住宅内で待機するのが仕事です。

夜間の急変時はどんな対応する?オンコールできるの?

夜間の対応は住宅によって違います。
対応を明記している住宅はオンコール体制です。

夜間施設スタッフがいないことを明記している住宅は、訪問介護員がケアプラン通り訪問する以外、急変を見つけることはありません。
訪問時に急変があれば、緊急対応することになります。

管理者やオンコール担当者が決められているので連絡をして、出勤してもらうことになります。

24時間住宅対応を明記している住宅は、コールがあれば施設スタッフが対応します。
夜間巡回中に急変している場合は、宿直スタッフが対応することになります。

働き方の具体例

働き方が定型ではないので、例を多めに書いてみました。
訪問介護で働いているのは、女性が多いです。
サ高住の場合は、男性と女性の比率は、同じくらいになっています。
男性も女性も、自分のスタイルで働くことができるのが大きな特徴です。

具体例1

幼稚園児がいる主婦のAさん(訪問介護)

幼稚園バスを見送ってから、10時に出勤し、1人20分で6人の排泄介助にあたり、12時からは、1人30分の食事介助を2名行い、13時に退勤します。
幼稚園バスが帰ってくる14時までに、買い物を済ませ帰宅しています。

具体例2

子供の塾の送迎などで、夕方が忙しい常勤のBさん(訪問介護)

7時に出勤し、モーニングケアと清掃にシフト通り訪問し、11時から休憩をとり、12時から食事介助や各部屋の清掃とベッドメイクを行ない16時に退勤しています。

具体例3

貯金したい、勤務時間に制限のない常勤のCさん(訪問介護)

Cさんは、手当のつく夜勤勤務を希望しているため、週3回程度の出勤です。
シフト調整のため、夜勤からそのまま残業で朝食後まで勤務していることもあります。

具体例4

管理者兼サービス提供責任者のDさん(訪問介護)

管理業務のため事業所にいることがほとんどですが、モニタリングや施設職員との調整があるため、週の半分は住宅にいることが多いです。
急な欠員が出た場合、Dさんが代わりに訪問介護を提供しています。

具体例5

生活援助よりも、身体介護が好きなパートのEさん(訪問介護)

週3日10時に出勤し、入浴介助を1人1時間で行って、12時から休憩。13時から19時まで入浴介助と清拭を行って退勤します。

具体例6

施設管理者のFさん(施設)

9時から18時の勤務を基本としており、入居見学者への案内や、入居者の相談・コールの応対をしています。
施設で預かっている内服薬などを確認して訪問介護員に渡す役目もしています。
週に1度程度宿直勤務を行なうこともあります。

具体例7

施設管理補助兼訪問介護員のフルタイマーGさん(兼務)

管理者が不在のときは、施設スタッフとして勤務し、その他の時間は、訪問介護員として勤務する時間制の兼務をしています。

具体例8

初任者研修修了した65歳のHさん(兼務)

定年退職してから、介護資格を取得し、サ高住の施設スタッフとして宿直勤務をしています。
訪問介護員として買い物代行を提供することもあります。

サ高住の給料は?

サ高住で、施設運営と訪問介護を行なっている会社は、訪問介護報酬と施設運営費を収入としています。
他の施設よりも安定した収益が見込める事と、経費などの支出も安定しているので、人件費が上がりやすい傾向があります。

特養など介護施設の場合、月の収益はおおよその目安が立ちやすいので、時給制ではなく日給制をとっている施設がほとんどです。

訪問介護など在宅の場合、時間単価は高いものの、月収入の変動が大きく波があるので、月収は低めに設定され、ボーナスで調整しているところもあります。

サ高住の場合、介護施設のような安定した収益と、訪問介護の単価の高い報酬という構造になるので、資格や経験年数によって変動するところはありますが、月給やボーナスなど介護業界の中では良いほうに位置しています。

訪問と施設の両方に登録したとして給料は一括で支払われる?

同じ会社が運営している場合、一括で支払われます。その場合は、内訳に訪問介護と施設の項目に分けて記載されます。

別々の会社が運営している場合は、別々に支払われます。
その場合でも、締め日や支払日を統一していることが多いで、給与明細は別々に発行され、同日に支払われることになります。

運営に関わっているは、どんな会社か

サ高住の物件管理は、住宅オーナー・住宅管理会社が行っています。
住宅のオーナーは、企業であったり、個人であったりと様々です。

住宅内施設管理会社は、不動産会社や介護系の会社が行っています。

サ高住に入る訪問介護事業所の親会社は、住宅管理会社やその子会社であることが多いですが、たまに、不動産会社から運営を委託されている会社が行っていることもあります。

住宅オーナーから訪問介護事業所まで全てを同系列の会社が運営していることもあります。

住宅と訪問介護は、別に考えられていますが、事業経営からいえば同じところが行っている場合が多く占めています。
理由は、効率よく収入になりやすいからです。

ダメな会社の見極め方

求人票を見て、自分で応募するときは、電話やメールで第一コンタクトを取ります。
反応の悪い会社や応対が悪い会社は、後日辞退の連絡をしてもいいでしょう。

面接に行ったときに、初めて住宅の中を見ることになります。
働くスタッフが暗かったり、入居者とまったくすれ違わないようなところは、運営に問題があるので辞退するのが賢明です。

なぜなら、働くスタッフが暗いところは、過酷なシフトを組まれていたり、スタッフどうしの関係がうまくいっていない可能性が高いです。
入居者と会わない住宅は、入居者を全員を同じデイサービスに通わせ、スタッフを減らし人件費を削っていることも考えられます。

このような会社は、施設運営会社が入居者に対し強い態度で接している可能性があります。
もし、強制して同じデイサービスに通わせている場合、介護保険の「選択する自由」を奪っていることになるので、大きな問題になります。

全て、面接で訪れるか実際に働いてからしかわからないことなので、ちょっとわかりにくいことかもしれません。

サ高住への転職は、転職エージェントがオススメです。

サ高住での働き方には、3種類あります。サ高住のみ・訪問介護のみ・両方兼務です。
実際にどのような仕事をしたいかイメージできていますでしょうか。
ここに書いてあることをイメージしながら、勤務スタイルや時間を考えてみてください。

考えがまとまれば、自分の働き方に近いところを探すことになりまが、内部を知ろうとすると、一ヵ所ずつ見学に行ったり、電話をかけて反応をみたりと、時間も手間もかかりすぎます。

転職エージェントを利用すれば、自分の希望を伝えるだけで、仕事を探してきてくれます。
メリットとして、希望に近く、退職率が少ない職場を優先して紹介してくれます。
転職エージェントも会社なので、すぐ退職者がでるような会社を紹介しても収益にならないからです。

職場環境が整っていて働きやすい会社から紹介してくれるので、転職する側のメリットになります。

介護業界でも様々な働き方ができるようになってきているので、働きやすい環境を見つけて、長く勤務したいですよね。そのために利用するのが転職エージェントです。

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