現場だけじゃない!介護職でキャリアアップを目指すポイント

介護職はとてもやりがいのある仕事ですが、当然やりがいだけでは続けられません。
収入面や自分の成長のため、介護職でのキャリアアップを考えた方も多いと思います。
現場業務だけを続けていると、毎日の忙しい業務に追われがちになり、他の役職への目が向きづらくなります。
しかし他の役職を知らないままでいると、いざキャリアアップを考えたとき、どうしたら良いのかと迷ってしまうでしょう。
この記事では、介護でのキャリアアップを考えた際、どんな職種があるのかなどを詳しくご紹介します。

まずは介護福祉士を取得しよう!

せっかく介護の現場で実務を行っているのですから、まだ持っていないようであれば「介護福祉士」を取得しておきましょう。
介護福祉士は1度取得すれば更新などは必要なく、今後の転職でとても有利になります。

受験資格は、

  • 「3年以上の実務経験で従事日数540日以上(1年にすると180日)」であること
  • 「実務者研修」を受けていること

この2点です。平成28年から試験内容がやや変わり、実務試験のかわりに「実務者研修」へ変更されました。
毎日勤務しながら実務者研修をこなすのは大変ではありますが、ヘルパー2級を持っていれば合計320時間で済みます。上司と相談し、勤務予定を調整してみましょう。

ミニコラム:通信講座

介護福祉士はどこの施設も欲しがっており需要があるため、資格手当として1万円から多くて2万円を支給している施設もあります。
一時だけ勉強を頑張れば今後の収入アップにもつながり、自分の技術力を一目でアピールすることができるので、最初のうちに取得しておいてまず損はありません。
事業所としてもメリットが多いため、施設から「介護福祉士を受験してください」と言われる場合もあります。

残念ながら、介護業界では長らく低所得が叫ばれており、介護福祉士を持っていてもそんなに変わらないのでは…という声も多くあります。
私も一時期はそう思っていましたが、実際取得したことでプラスに感じたことはいくつもあります。

  • まず資格手当として月収に反映される
  • 実務経験も含めて転職に有利になるため、「1か所の勤め先で我慢しなくても、どこでもやっていける」という精神的なゆとりが生まれる
  • 介護福祉士を持っていることで、自分の技術力を一目でわかってもらえて、プロとしての意識も生まれる

転職するかどうかに関わらず、精神的なゆとりがあれば自身の余裕にもつながるので、毎日の業務にも影響します。
自分の将来を見据えながら、毎日の業務を成長の糧として活用していきましょう。

どう成長したい?キャリアアップの方向性を決めよう

次に、自分がどう成長したいのかを考えてみましょう。
現場業務をこなしながら周囲へ目を向けてみると、沢山の役職が連携しています。
それぞれ業務内容も大きく変わり、自分にとっての向き不向きも大きく変わるのです。
自分と向き合いながら、やってみたい、と思うものを意識してみると良いでしょう。

ケアマネジャー

利用者やご家族から要望・悩みなどを話し合い、利用者に合った目標を定め、そのために必要なケアプランを立てます。
現場はこのケアプランを元に毎日の介護業務をしているのです。
現場スタッフに次いで利用者との関わりが深く、ケアマネジャー1人で数十人を担当しているケースも多いです。
ケアマネジャーの勤務先として、

  • ケアマネジャーのみが所属している事業所
  • 医療機関と提携している事業所
  • 老人ホームなどの施設内

主にこの3種類があります。
初めてであれば、飛び回らなくても常に利用者の状態を把握できる、施設内での勤務がおすすめです。

生活相談員

ソーシャルワーカーとも呼ばれ、利用者に対し生活の相談、施設入居やサービス提供をするための調整、面談などをします。
施設側の要望をご家族とすり合わせることもあるため、話し合いを重ね理解してもらえるよう努めることも必要です。
中にはこだわりの強い利用者やご家族もおり、思うようにいかないこともあるでしょう。

1施設に大体1~2人の少人数で配置されており、必要な日用品の用意、利用者の要望に対するセッティングや相談など、連携における要となる職種です。
業務内容は幅広く大変ではありますが、収入面ではケアマネジャーの次に良いといわれています。
キャリアアップの選択肢の1つとしては十分でしょう。

サービス提供責任者(サ責)

サービス提供責任者とは、簡単にいうと訪問介護における現場のリーダーです。
リーダーですから、他のスタッフをまとめ、教育し、全体の技術力を向上させていく役目があります。
重要な役割としては、

  • ケアマネジャーと連携し、ケアプランに沿った訪問介護計画書を作る
  • 訪問介護計画書を元にしたサービスの設定、現場への指示
  • 定期的におこなわれるサービス担当者会議などに出席する

などがあります。これらは現場業務になかったものなので、最初は混乱しやすいでしょう。
利用者を日頃からしっかり観察し、問題点や改善点などを各担当者と話し合うことで、より良いサービスの向上と提供を図っていきます。
人手の足りない施設によっては現場業務と兼任することも多く、なかなかデスクワークの時間が取れない、という悩みも生まれがちです。

訪問介護管理者

訪問介護全体の責任者のことです。
部署以外にも全体を見渡す必要があり、主な業務として、

  • 現場業務の効率化
  • スタッフ管理などのマネジメント、人事
  • レセプトと呼ばれる介護保険の請求
  • シフト作成など、現場に関わる事務
  • 行政から求められる書類などの事務

上記以外にも、細かな業務がぐっと増え、仕事の密度も濃くなります。
スタッフだけでなく利用者、ケアマネジャーから沢山の相談をされることが多くあります。
適切な判断力と指示を出す必要があるため、しっかりと現場経験を積んでおくことが大事です。
現場業務から初めて携わるには、他に施設長がいてすぐに相談ができる「サービス付き高齢者住宅」などがおすすめです。

大幅なステップアップはできない!1つずつ経験を

キャリアアップを考えたとき、大きな夢と目標を抱く方も多いでしょう。
資格さえあれば、飛び級のようなキャリアアップも不可能ではありません。
ですが私が経験してきた中で思ったのは、「現場経験が薄い上司だと、現場を理解してもらえないから意思の疎通がしづらい」ということ。
現場業務をしてきた人ならば、丸投げせずに改善策を話し合ってほしい、と思ったことも多いでしょう。
雇用する側としても、そういったこれまでの経験を信用として重視しています。

確実な経験があれば、新しく増えた業務にも応用できることが増え、自信をもって指示を出すことができます。
新しくステップアップをするということは、慣れない業務が増え、戸惑うことも多くあります。
私も「本当にこれで良いのか、きちんとした指示と判断ができるのか」と何度も悩み、実際に不満がないかなどをスタッフに相談したこともありました。
だからこそ断言できますが、そうして1つずつ悩んだり乗り越えたりといった経験は、何にも代えがたい実力として身に付きます。

より良い職場選びのために!転職エージェントを活用してみよう

キャリアアップをする理由は様々ですが、やはり収入面でも期待したいところでしょう。
ですが前述したように、新しいことをするには沢山の不安もつきまとうもの。
ずっと現場にいた場合は、特にどこへ転職したら良いかで迷ってしまいます。

そこで試してみてほしいのが、無料の「介護専門の転職エージェント」です。
近年では転職へのイメージが大きく変わり、転職をビジネスにし、選ばれるために専門性を売りにしている転職会社も増えてきました。

全く知らない世界に1人で飛び込むのは、大変な労力と不安が伴います。
しかし、介護専門のプロである転職エージェントは、自分がやりたいことや不安に思っていることなど、きちんと相談に乗ったうえで適した施設を探し出してくれます。
それだけでなく、施設の雰囲気、給与面や待遇面での交渉など、自分1人では聞きづらいこともエージェントが代わりに交渉してくれるのです。

介護の転職エージェントは、多くが介護職を経験している人たちです。
そのため、現場における悩みや要望などの相談もスムーズに進むでしょう。

基本的にエージェントは面接にも同席してくれますが、あくまでも面接を受けるのは自分なので、きちんと自分の将来性ややりたいことなどを自分の口からアピールしましょう。

転職エージェントも人間なので、どうしても個性や相性があります。
エージェントを利用したからといって必ずしも紹介先へ入社する必要はありませんので、「何だか不安だな」と思ってなあなあで転職するのではなく、複数の転職エージェントを比較して、自分に合ったエージェントを選びましょう。

転職は未来を決める一大イベントです。
しっかりと比較・検討し、キャリアアップのため納得のいく転職をしましょう。

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